英語屋

2021年01月25日

「TOEIC当選記念♪ 短文選択問題3問」解説編 Q1

2020年1月からちょうど1年、TOEIC LR公開テストを受験せずに過ごした私。その間は、IPテストをオンライン版を含めて合計3回受けました、

おそるおそる2月の公開テスト「午後の部」に申し込んでみたところ、幸運にも抽選で当選いたしました。抽選に漏れてしまった皆さまの分まで、しっかり受けて、しっかり分析することを誓います!

少しはお役に立てるかな~と、当選通知メールの英文からPart5形式の問題を3問作って、ツイッターに投稿してみました。第1問はこちら。

Q1. (-------) random selection process, we are pleased to inform you that
you have been selected as a test taker for the 263rd TOEIC L&R Test.


(A) Throughout
(B) Despite
(C) Given that
(D) As a result of

解答解説はこの先に。テツは頭を抱えちゃってます。
blog13

Part5は、まず選択肢を見るのが鉄則。論点が把握できます。

(A) Throughout
(B) Despite
(C) Given that
(D) As a result of

(A)(B)(D)は前置詞、(C)は接続詞、さらに(A)は副詞にもなりますので、この3つの品詞の使い分けが論点の1つですね。空所の位置を確認してみると:

(-------) random selection process, 
we are pleased to inform you that you have been selected as a test taker
for the 263rd TOEIC L&R Test.

後ろの「random selection process」は名詞のかたまり(名詞句)。これとセットになるのは接続詞や副詞ではなく前置詞ですので、(A)(B)(D)から検討します。

続いて、選択肢の意味はそれぞれ:

(A) Throughout ~の間中、~の至る所に
(B) Despite ~にもかかわらず
(D) As a result of ~の結果

これを問題文に当てはめてみましょう:

(-------) random selection process, 
 無作為の選考過程(-------) 
we are pleased to inform you that 
 喜んでお伝えいたします、
you have been selected as a test taker for the 263rd TOEIC L&R Test.
 あなたが選ばれたことを、受験者として、第263回の公開テストの。

そう、正解は (D) As a result of ですね。これが最も自然です。ツイッターの投票では、正答率は約70%でした。

ただ、despite と throughout を選んだ方が、それぞれ15%と10%いらっしゃったので、解説しますと:

Despite random selection process「無作為の選考過程にもかかわらず」
 ⇒これ自体には問題ありませんが、この後ろに続く文は「無作為だったのに、こんな結果になったよ」と「逆接・反意」といった内容でないと変ですね。

Throughout random selection process「無作為の選考過程の間じゅう」
 ⇒こちらも、これ自体には問題ありませんが、この後ろに続く文は「この間じゅう、続いていた動作や状態」でないと変ですね。

そう、後ろの「you have been selected~」に合わないので、この2つは選べないわけです。

こういった「前置詞・接続詞・副詞」の論点はTOEICに毎回のように出題されます。不安のある方にはこちらの講座がお勧め。この機会に、得意分野にしていきましょう~!

「悩む」より「習って、慣れよう!」
【単発講座】2時間で「前置詞・接続詞・副詞」を中心に学ぼう!


(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
throughout ~の間中、~の至る所に
despite ~にもかかわらず
given that ~であることを考慮すれば、仮定すれば
as a result of ~の結果
be pleased to  喜んで~する
inform  ~に知らせる

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2021年01月20日

英文記事読解講座やりま~す!(2)

前回のブログでご案内した「英文記事読解ミニ講座」⇒詳しくはこちらへどうぞ
おかげさまで、30名の定員も、満席間近です。

お申込みはこちらからどうぞ~
(paypayやカードでのお支払いも可能)
 
銀行振り込みのほうが支払いやすい方は、こちらにお進みください


さて、この講座、内容としては、こんな感じを予定しています。
 ・TOEICの出題傾向に近いタイプの記事を厳選
 ・TOEIC Part7風の問題をご用意
 ・解き方のコツを解説。

より具体的にイメージしていただけるように、ご案内動画を作成しました
記事の第1段落を読んで、問題1問に挑戦。
(5分の予定が10分の動画になっちゃいましたが・・)


気に入ってくださった方、zoom講座でお会いできるのを楽しみにしていますね!

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2021年01月17日

英文記事読解講座やりま~す!(1)

TOEICのPart7(リーディング)で一番苦手なのは「記事」という方、多いですね。英語屋の受講生の中には、「記事(article)はそもそも解かずにスルー」という方もいらっしゃいます。

確かに記事は読みづらい!それには、いくつか理由があると思います。例えば:
 ・単語表現が比較的難しい(固い)
 ・英文記事の読み方に慣れていない
 ・たくさんの事実が羅列されていて、混乱しやすい
 ・なじみのない人名・地名などが登場する
 ・そもそも、普段から興味のあるテーマでない

ほんとにたくさん理由がありますが、「うわ、記事だ、いやだなあ~」と身構えてしまうと、読めるものも読めなくなるので、普段から少しずつ、英文記事に親しむことも大事です。というわけで、英語屋では毎週、受講生向けメールマガジンの中で「お勧め英文記事」と「読解問題」を提供しているのですが、残念ながら、これをきちんと読んで、問題に挑戦していただいている方は大変少ないようで・・ふるさわ、さびすぃ・・

とは言え、利用していただけないのはそれなりに理由があるはずで、それはおそらく「難しい」「十分な解説がない」という点ではないかと考えました。そこで今年は、本気でこの問題に取り組もうと思っています(もちろん、皆さんからご要望があれば、ですが)。そんな理由で、この1月から、私が定期開催を企んでいるのが
英文記事読解ミニ講座

TOEIC講師である私が、この講座を行う意味としては、こんなことを考えています:
 ・TOEICの出題傾向に近いタイプの記事を厳選
 ・TOEIC Part7風の問題をご用意
 ・解き方のコツを解説。

第1回は1月31日(日)にオンライン開催(zoom)します。気軽に参加いただけるよう「30分講座」を「ワンコイン(500円)」でのご提供です(2回目以降、もっと長く時間をかけたほうがよさそうなら、料金のほうも変更させていただくかもしれません)。一緒に、記事を読むことへの抵抗感をなくし、最新の情報を英語で読む楽しみを味わいませんか?

先着順、30名様限定で受付中です(paypayやカードでのお支払いも可能)

「古澤の解説ってどんなレベルやねん」・・とちょっと不安なあなたは、こちらのページで、私のpart7の解説動画を見てみてくださいね。気に入っていただけるとうれしいな。


それでは、zoom講座でお会いできるのを楽しみにしていますね!

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2021年01月13日

TOEICat問題 その38 (猫ミステリー小説・著者)

2021年初めてのブログエントリーは、TOEICat問題!

英語屋でTOEIC指導を始めて、早いもので20年が経過。小説を読んでいても、ニュース記事を見ていても、自動的にTOEICとリンクしてしまうワタシです。今日は、昨年末にオンライン開催した「英語で読む:猫とミステリー小説講座」で取り上げた小説の著者、Leann Sweeney のオフィシャルブログから、Part7形式の問題を1つご用意しました。

ちなみに、こちらの講座、今は動画受講の受付中です
それでは、著者のプロフィールに関する文章を読んで、1問答えてみましょう!
(出典:http://www.leannsweeney.com/bio/ より一部抜粋)

Leann Sweeney was born and raised in Niagara Falls. 
She has a degree from the University of Houston in behavioral science and 
worked for many years in psychiatry and as a school nurse. 
She began crafting fiction in 1980, fulfilling her lifelong dream. 
Two of her books climbed all the way to the NY Times bestseller list
for mass market paperbacks. 
She now lives in South Carolina with husband Mike,
her two cats and mini-labradoodle.

Q: What is suggested about Ms. Sweeney?

(A) She has a degree in literature.
(B) She used to work for the NY Times.
(C) She has authored more than two books.
(D) She completed her education in her hometown.

こちらの画像にある pawsitive とは positivepopaw(動物の手足)にもじったもの。犬猫関係の記事やquote(引用句)には、頻出です。
無題
(最近のお気に入り、ふわふわボールを放さないミヤ。
毎日薬が欠かせない持病持ちですが、いつもpawsitiveです!)

それでは本文を訳してみましょう:

Leann Sweeney was born and raised in Niagara Falls. 
 リアン・スィーニーはナイアガラフォールズで生まれ育てられた。
She has a degree from the University of Houston in behavioral science and 
 彼女は学位を取得した、ヒューストン大学で行動科学の、そして
worked for many years in psychiatry and as a school nurse.
 長年働いた、精神科で、そして保健室の先生として。

She began crafting fiction in 1980, fulfilling her lifelong dream. 
 彼女が小説を制作し始めたのは1980年で、生涯の夢を実現した
Two of her books climbed all the way 
 彼女の小説をうちの2冊は上り詰めた
to the NY Times bestseller list 
 ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに
for mass market paperbacks. 
 マスマーケット・ペーパーバック(文庫本)として。
She now lives in South Carolina with husband Mike, 
 彼女は現在サウスカロライナ州に住んでいる、夫のマイクと 
her two cats and her mini-labradoodle.
 2匹の猫、そしてミニ・ラブラドードル(犬)と。

元・保健の先生とは珍しい経歴ですよね。ただ、ミステリー小説の女王・アガサ・クリスティーも、第一次世界大戦中に薬剤師の助手を務めていて、そこで得た知見を殺人のトリック(毒殺等)に使ったそうですから、結構「医療従事者」がミステリー小説家に転じるケースって多いのかもしれません。
(ちなみに、クリスティの小説に関するブログエントリーもたくさん


それでは、答え合わせです:

Q: What is suggested about Ms. Sweeney?
 スィーニーさんについてわかることは何?

(A) She has a degree in literature.
 文学の学位を有している。
(B) She used to work for the NY Times. 
 かつて、ニューヨークタイムズ紙で勤めていた
(C) She has authored more than two books.
 2冊を超える著作がある
(D) She completed her education in her hometown.
 故郷の町で、教育を終えた

正解は(C) 。本文中の "Two of her books ~ NY Times bestseller list" という点から「3冊以上の著作があって、そのうちの2冊がベストセラー」であると読み取るところがミソ。もし2冊しか書いていないなら、both of her two books と記述しますものね。このような読み取りは、TOEIC頻出でもあります。

米国のごく普通の田舎町の住民がたくさん出てくるのが Leann Sweeney 氏の Cats in Trouble Mystery シリーズ。本格派ミステリーというわけではありませんが、人間ドラマ+猫ドラマ+ユーモア+ミステリーのミックスを楽しみたい方にはお勧めです。今年もミステリー小説楽しむぞ~!また講座開講の際には、このブログでも告知しますね。

こんな時期ではありますが、let's stay pawsitive! (前向きでいようね!)



(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
suggest 示唆する、ほのめかす
degree  学位
craft 作り上げる、工芸
fulfill 実現する、果たす
climb all the way to  ~まで上り詰める
used to do かつて~だった
author 著者、(本を)著す
complete 完了する
positive 肯定的な、前向きの、楽観的な
「TOEICat問題」の一覧を作りました!
mogitest


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eigoyavocab at 19:00|PermalinkComments(0)

2020年12月31日

猫とミステリー(2)第1章からTOEIC問題

2020年は、世界中がそうだったように、英語屋にとっても、大きな変化の年でした。オンライン授業への全面的な移行、それに伴う教室移転・・。もがきながら泳ぎ続けた1年でしたが、最後に実施した「猫&ミステリー小説講座」のおかげで、ほっこりとした気持ちで締めくくることができました。大好きな「英語」と「猫」と「ミステリー小説」にどっぷり浸かった1時間半。ありがたいことに"続編"のご希望もたくさんいただいたので、来年もやりま~す!

さて今回は、この講座で読んだ小説「The Cat, The Quilt and The Corpse」の第1章から、TOEIC風の問題を1つ作ってみました(一部、言葉を加筆修正しています)。

I had printed out fifty copies of the flyer
with Syrah's best picture (-------) in the center.

(注:Syrah = 主人公の飼い猫の名前)

(A) prominent
(B) profound
(C) prevalent 
(D) premature

和訳と解説はこの下 

(ちなみにこれは講座資料のうちの1枚。
 こんな感じで、全ページに遠慮なく猫写真をぶちこみましたよ~!)
powerpointスライドp3_pages-to-jpg-0001

I had printed out fifty copies of the flyer 
 私は印刷した、チラシを50枚
with Syrah's best picture (-------) in the center.
 Syrah の一番いい写真を真ん中に(?)

この with Syrah's best picture (-------) の部分は、
[前置詞 with] +[名詞]+[形容詞]。
いわゆる「付帯状況」を表す文構造で、「Syrahの一番いい写真」が「どんな状態で」掲載されているのかを示しています。従って、空所には写真の状態を表現する単語を選ぶ必要があります。

選択肢のそれぞれの意味は:

(A) prominent 目立っている
(B) profound 多大な、深刻な
(C) prevalent  普及している
(D) premature  時期尚早の

そう、正解は (A) prominent。TOEICでは「有名な」という意味での登場が多く、
famous / renowned などとの言い換えに要注意の単語ですが、こちらの文では「目立っている状態」を表していました。

おそらく、こんなチラシでしょう(with sleeping Tetsu prominent in the center)。
new year

ちなみに prominent は、先日「動画」も作ったのでした。
こちらもよろしければどうぞ~。


テクノロジーには疎い私が、今年は動画や画像で遊ぶ術をちょっぴり身につけ、こっそりひっそり披露してきました。来年はもっと腕を磨いて、少しでも記憶に残るものをご提供したいなと思ってます。どうぞごひいきに!

それでは、皆さまどうぞよいお年をお迎えください。来年は更によい年になりますように。。

(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
copy / copies 部、冊
flyer  チラシ
prominent 目立っている
profound 多大な、深刻な
prevalent  普及している
premature 時期尚早の
「TOEIC公式みんなで模擬受験の解説」一覧を作りました!
mogitest


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