洋書

2020年01月26日

TOEICat問題 その37 (Clifton Chronicles)

今年に入って、初のTOEICat問題はTOEICのPart5(短文穴埋め問題)です。
珍しく cat とは無関係の英文ですが、その理由はのちほど。

Sir Walter is (-------) the finest men I've ever known. 

(A) into
(B) such
(C) together
(D) among

IMGP0609
(Fuku, the finest cat?)

TOEICのPart5にしては、ちょっと異色の英文ですよね。・・実は、私が今はまっている小説の一節なのですが、それはあとでお話しするとして、まずは、選択肢を確認しましょう。

(A) into 前置詞
(B) such  形容詞
(C) together 副詞
(D) among 前置詞

続いて文構造のチェックを試みましょう。

S: Sir Walter 
V: is
C: (空所)+ the finest men

空所の後ろの「the finest men」とセットになる語を選べばよさそうです。
まず、消去できるのは together(副詞)。副詞は様々な語句を修飾しますが、名詞のかたまりを前から修飾する働きはありません。
続いて、such。「such (a/an) 名詞」という形にはなりますが、suth the ~という用法はありません。したがってこれもNG。

残るのは、前置詞の2つです。文法的にはどちらも名詞とセットになるので、問題ありません。意味で検討しましょう。into は「~の中に(向かって)」、amongは「~の中に囲まれている、含まれている」。そう、正解は(D) amongですよね。

Sir Walter is among the finest men.
(Sir Walterは 最も優れた人物の中に含まれている)

この意味でのamongは頻出ですので押さえておきましょう!
言い換えると、

Sir Walter is [ one of ] the finest men.

どちらの場合も、後ろには複数名詞を置きます。

さて、この文の出所ですが、私が現在はまっているこの小説からです:

Jeffrey Archer 著

"Only Time Will Tell" (邦題:時のみぞ知る)


Harry Cliftonという少年を主人公にした一代記(chronicle)です。上記のセリフに出てくるSir Walter (Barrington)とは、主人公 Harry の地元の名士。Harryの父親の死の真相を知っている人物(Hugo Barrington)の父親です。どんな人物なのかとHarryが尋ねると、港で働く老人はこう答えます:

老人:Sir Walter is among the finest men I've ever known. 
 ウォルターさんは、わしが知る中でも、最も優れた人物の一人だよ。

Harry : But what about his son, Mr. Hugo?
 だけど、彼の息子のHugoさんはどうなの?

老人:Not cut from the same cloth, I fear.
 同じ布から切り取られてはいないな、残念ながら。

"cut from the same cloth"・・同じ布から切り取られる=同類、瓜二つ・・という英語表現です。おもしろいですよね。確かに、同じ布から切り取ったら、全く成分も性質も同じですものね。

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ジェフリー・アーチャーは初めて読んだのですが、ドキドキわくわく、サスペンスの要素も多分にありながら、第二次世界大戦前夜のイギリスの雰囲気も楽しめました。今日から2作目(全7編)に突入します!私のツボにはまったのは、「歴史好き」という側面もありますが、「Harryという主人公の名前」、「貧乏で苦労した子供時代」、「頼りになる擁護者の存在」、「寄宿学校への進学」、「友人の妹と恋に落ちる」・・といった要素が、Harry Potterにそっくりだという点も。ハリポタファンの皆さんも、ぜひ読んでみてくださいね。

(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
among the 最上級 ~のうちの一人(一つ)
what about ~?   ~はどう?いかが?
cloth  布




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eigoyavocab at 17:11|PermalinkComments(0)

2019年05月23日

思てたのと違う語句(6)lead

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アガサ・クリスティの小説が新たに映画化されました!
「ねじれた家」の原題は Croocked House。映画を見る前に、急ぎ Kindle で読んでみました。

この小説には「Author's Foreword(著者の前書き)」という章があり、冒頭に "This book is one of my own special favourites." とはっきり書いてあります。相当お気に入りだったようです。

さて、小説の中に登場する TOEICっぽい語句・表現の中から「ええ~、思てたのと違う~」という意味で使用されている単語をご紹介するこのシリーズ。
今までにご紹介した単語は drawing / row / invalid / start / gather

そして今日ご紹介するのは lead。TOEICで登場する意味は:
(動詞)~を率いる、導く、~のリーダーを務める

この派生語 leading なら
(形容詞)トップの、一流の

これくらいの意味なのですが、Croocked House(ねじれた家)では別の意味でも登場しています。

話の筋としては、ある子供が鉛筆をなめては書いているのを見たnanny(子守)の女性。子供にこう注意します。

(Nanny) Don't do that. You'll get lead poisoning.

(Child) Oh, no, I shan't,
            because it isn't really lead in a pencil. It's carbon.

lead の定義は2つあって、その1つを Oxford Advanced Learner's Dictionary で見てみるとこう書いてあります。

a chemical element.
 ある化学物質
Lead is a heavy soft grey metal,
 leadとは、重くて柔らかい灰色の金属で
used especially in the past for water pipes or to cover roofs.
 特に使用された、過去には水道管や屋根材として。

IMG_0374
(我が家の影の leader はフク・・
  「こっちに来てブラッシングせぇ」「シンクで水飲みたいから出せ」
  「エサ皿から食べたくない気分やから、エサを手にのせてくれ」
  ・・要求は尽きまじ。)

そう、lead とは「鉛(なまり)」のことですね。鉛筆の「鉛」。
これは英語で lead pencil と呼んだのをそのまま和訳したという説があるようです。

ちなみにこの意味の場合、発音は「リード」ではなく「レッド」となる点も注意が必要です。

それでは、先ほどの小説の一節も和訳しておきましょう:

(Nanny)
Don't do that. You'll get lead poisoning.
 そんなことしちゃだめ。中毒になるわよ。

(Child)
Oh, no, I shan't(=shall not), 
 あら、それはないわ。
because it isn't really lead in a pencil. 
 だって鉛筆の中のは本当はじゃないもの。
It's carbon.
 炭素だもの。

カゲ番フクですが、実は辛抱強く、他人と同調しないというリーダーとしての資質も備えています。ミヤがしつこくなめても、このとおり。
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(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)

author 著者、~を書く
favorite お気に入りの(もの)
lead  ~を率いる、導く、~のリーダーを務める
leading  トップの、一流の
chemical  化学の
especially  特に
in the past  過去に
carbon 炭素


eigoyavocab at 12:01|PermalinkComments(0)

2019年03月28日

思てたのと違う語句(5)gather

アガサ・クリスティの小説には、TOEICっぽい語句・表現もたくさん登場します。ただ中には「ええ~、思てたのと違う~」という意味で使用されている単語もあるので、それをご紹介するのがこのシリーズ。

今までにご紹介した単語は drawing / row / invalid / start

そして今日ご紹介するのは gather。TOEICで登場する意味は:

(動詞)集める、集まる

この派生語 gathering なら
(名詞)集会

これくらいの意味なのですが、小説では別の意味でも登場します。例えば:

"I gather you don't think it was natural death."
-- ポケットにライ麦を

"They played billiards and, I gather
 had a good many whiskies and sodas together."
-- 火曜クラブ

どちらも「集める、集まる」という意味ではなさそうなことがわかりますね。
gather の定義を Oxford Advanced Learner's Dictionary で見てみると、6つ目にこう書いてあります。

to believe or understand that
信じること、もしくは理解すること
something is true
あることが正しいと、
because of information or evidence (which) you have
入手した情報や証拠に基づいて。

blog1929
(あやしすぎる態度のニコ・・I gather you ate Miya-chan's food!)

そう、gather には「believe」と似た意味があるのですが、ポイントは「情報や証拠に基づいている」点ですね。つまり、情報や証拠を集めて(gather)、その上で 確信する(believe)に至った・・という感じ。そう考えると、gather がこんな意味を持つのも納得ですよね。

それでは、先ほどの小説の一節も和訳しておきましょう:

"I gather you don't think it was natural death."
あなたはそれが自然死だと思っていないのですね(と私は確信している)。

"They played billiards and, I gather
彼らはビリヤードをして、そして、私が確信しているところでは、
had a good many whiskies and sodas together."
(彼らは)大量のウイスキーソーダを一緒に飲んだのです。

ちなみに、I gather cats are High-functioning Sociopath, just like Sherlock!
(猫はシャーロックホームズと同様「高機能社会不適合者」だと、私は確信しています!)

blog1930
(頭はいいのに、行動は意味不明~)

(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)

gather 集める、集まる、確信する
gathering 集会
because of~ ~が原因で、~を理由として
evidence 証拠
a good many かなり多くの
function 機能、機能する


eigoyavocab at 14:02|PermalinkComments(0)

2019年02月06日

赤毛のアン&TOEIC(4)

「赤毛のアン」の第四弾にまいりましょう~。→  過去のエントリーはこちら

カスバート家の里子になって初めて、アンは様々な楽しみを知ります。
その1つが日曜学校のピクニック。
今度のピクニックでアイスクリームを生まれて初めて食べられると知って大興奮。
その様子に、Marilla(里親)は、後でがっかりするんじゃないかと心配します。
するとアンは:

Looking forward to things is half the pleasure of them. (中略)
You mayn't get the things themselves; but
nothing can prevent you from having the fun of looking forward to them. (中略)
I think it would be worse to expect nothing than to be disappointed.

blog1919
(You probably won't get it, Nico.)

和訳してみると:

Looking forward to things
 何かを待ち望むことって、

is half the pleasure of them. 
 楽しみのうちの半分だわ。

You mayn't get the things themselves; but
 その事自体は実現しないかもしれない。だけど

nothing can prevent you  
 あなたをじゃまするものは何もないわ

from having the fun of looking forward to them.
 待ち望むという楽しみを持つことを(じゃまする)。

I think it would be worse to expect nothing
 私が思うに、何も期待しないことのほうが良くない

than to be disappointed.
 がっかりすることより。

・・アン、すご過ぎませんか。
期待どおりにならなくても、絶望することなく、
「楽しみにすることがあっただけ、めっけもの」
と考えるとは、なんという鋼のメンタリティ・・。
楽しみにすることが少ない人生を送ってきたアンにとっては、処世術の1つであったのでしょう。

ダイエット中の私で言えば
「これだけ気を付けていたんだから、めちゃくちゃ痩せてるんじゃない、ワタシ?」とワクワクできただけよかった(実際は全然減ってなかったけど)・・という感じでしょうか。
きびしーい。

更にTOEIC受験者ならば
「これだけ頑張ったし、本番でも大きな失敗しなかったから、
絶対スコア上がったんじゃないの~?!」と期待しちゃうほど頑張れてよかった(実際は目標スコアに届かなかったけど)・・かな。
確かに、がんばったときってスコアが届くのが楽しみだったりしますよね。

英語屋の新学期の授業は、2月19日(火)スタート。
We welcome an influx of students!

期待できるくらい、がんばらにゃあ~!ね、ダイエット中のニコ(&私)!
blog1920


(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
look forward to ~を楽しみににする、待ち望む(~には名詞or動名詞)
half the+名詞 ~の半分
pleasure 楽しみ
prevent O from ~ing  Oが~するのを邪魔する、防ぐ 
have the fun of ~という楽しみを持つ
worse than ~ ~よりも悪い (worseはbadの比較級)
(be) disappointed がっかりしている、落胆している


eigoyavocab at 11:21|PermalinkComments(0)

2019年01月30日

思てたのと違う論点(1)

アガサ・クリスティの小説には、TOEICっぽい語句・表現がたくさん登場しますが、その中で「ええ~、思てたのと違う~」という意味で使用されている単語があります。これまでにご紹介したのは drawing / row / invalid / start

そして今日ご紹介するのは単語ではなく、TOEICにも頻出の「文法の論点」です。ズバリ、テーマは「数の一致」。

今日の一節は、クリスティの「火曜クラブ」という短編集より。

いたずら好きの男の子、Tommyが、先生にこう尋ねました:

Teacher, do you say
yolk of eggs is white or 
yolk of eggs are white?

すると先生は、こう答えます:

Anyone would say
yolks of eggs are white, or
yolk of egg is white.

ただ、この先生の解答、実は間違っています。
ヒントは「Tommyはいたずら好き」&「yolkとは何か」。さて、オチはいったい・・?

blog1913
(Whiskers(ひげ)of cats・・・are white?)

まずはTommyくんの質問を訳してみましょう。

Teacher, do you say 
先生、あなたは
yolk of eggs is white or 
「卵のyolkは白い 」と言いますか?それとも
yolk of eggs are white?
「卵のyolkは白い 」と言いますか?

唯一の違いは、be動詞。is / are の違いを、選択疑問文(A or B) で尋ねています。

これに対して、先生は

Anyone would say
 誰でもこう言うでしょう、
yolkof eggs are white, or
「卵のyolkは白い 」もしくは
yolk of egg is white.
「卵のyolkは白い 」と。

つまり、先生の答えは
・主語が複数(yolks)なら、be動詞は are に。
・主語が単数(yolk)なら、be動詞は is に。
主語と述語の数を一致させるべき・・と答えています。うーん、いかにもTOEICに出そうな論点!

しかし、Tommyくん、こんなふうに答えます:

Well, I should say yolk of egg is yellow!
 うーん、僕ならこう言うよ。「卵のyolkは黄色い」ってね。

そう、オチは「yolk=黄身なので、white なわけはない」ってことでした。これ、私はすっかりひっかかってしまいましたよ・・Tommyくんのドヤ顔、そして先生の悔しそうな顔が目に浮かびます!

なぞなぞとしてはよくあるタイプの、1つの点に注目させて(この場合は「数の一致」)、他の論点に気付かせないようにする問題ですが、ただこれ、日本語では同じような問題は作れないですよね。「数の一致」という論点、使えませんから。日本語なら「ピザって10回言って・・じゃあ、ここは何と言う?」「ヒザ!」「ブー、ヒジでした~」と言う、「言い間違い」系の問題が多いかな。

この部分の翻訳は苦労されたでしょうね~!そういう目で原書と翻訳版を読み比べると面白そう。ちなみに「卵の白身」は単に「white」だそうです。

そして、うん、確かに「Whiskers of cats are white.」のほうは正しそうです。
ほら、少なくとも我が家では:
blog1914


(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
I / You を除いて
・主語が複数なら、be動詞は are / were
・主語が単数なら、be動詞は is / was 




eigoyavocab at 12:00|PermalinkComments(0)