洋書

2019年04月24日

ドラマ・映画に出てきたおもしろ表現(2)

ドラマ「刑事コロンボ」から、TOEICに登場する語句や表現をご紹介するシリーズ、第2弾。(⇒こちらが第1弾

今日ご紹介するのは「刑事コロンボ:逆転の構図」からの一節です。
まさに「意図問題やん、これ!」と一人でつぶやいてしまったやりとりがこちら。

場面:ホームレスの目撃者(Dolan)に話を聞こうと、支援施設を訪ねたコロンボ警部。よれよれのコートを着ているコロンボを見て、施設で働くシスターは、ホームレスだと勘違いします。そして、彼のために古着を探してきて・・

Sister:
I found exactly the right thing, look, it's warm,
and it's hardly been used at all.  Stand up, we'll try it on..

Columbo:
I appreciate what you're doing, I really do, but...,
I've had this coat for seven years.

Sister: Oh, you poor man!!!

Dolan: Don't be ashamed...

(I've had フク&テツ for eight years! Yes, they're almost eight now.
DSCN0033

先ほどの一節を訳してみると:
Sister: 
I found exactly the right thing, look, it's warm, 
 見つけたわ、ちょうどいいのを。見て、暖かくて
and it's hardly been used at all.  Stand up, we'll try it on..
 ほとんど使われていないわ。立って、試してみましょう。

Columbo: 
I appreciate what you're doing, I really do, but..., 
 ありがたく思います、あなたがやってくれることは。本当です。でも、
I've had this coat for seven years.
 わたし、このコートを7年間着ているんです。

Sister: Oh, you poor man!!
 まあ、なんてかわいそうな人。

Dolan: Don't be ashamed...
 恥ずかしがってはダメだよ。

あわててコロンボはこう言います:

Columbo: No, I'm very fond of it!
  いいや、これ、気に入っているんです。

このあともニヤニヤしてしまうやりとりがシスターとの間で続くのですが、そちらはぜひ「逆転の構図」本編でお楽しみください。

この場面から、意図問題を作るとすれば・・

Q: What does Mr. Columbo imply when he says,
  "I've had this coat for seven years"?

正解は:He doesn't want to replace it.
  彼はそれを取り替えたくない。

・・ってところでしょうか。こういう意識で見てみると、ドラマも小説も「意図問題」だらけ~。

1つの文がいろいろな意味に取れるのは、どんな言語でも同じですものね。これが言語コミュニケーションをおもしろく&難しくしているわけです。TOEICの意図問題は、試験の中だけの話にあらず。意図問題 is everywhere!今後もおもしろい実例を見つけたらご紹介しますね。

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(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
exactly まさに、ちょうど
hardly  ほとんど~ない
try on~ ~を試着する
appreciate  感謝する
what S+V SがVするもの・こと
be ashamed of~ ~を恥ずかしく思う
be fond of~ ~を気に入っている
replace ~を取り替える、交換する




eigoyavocab at 14:42|PermalinkComments(0)

2019年04月12日

ドラマ・映画に出てきたおもしろ表現(1)

私が現在どっぷりはまっているドラマと言えば「刑事コロンボ」。NHK・BSプレミアムで週に1本放送されていたものを録画し、ちびちびと楽しんでいます(・・あと数本で終わっちゃうけど・・)。

そんな海外ドラマや映画にも、TOEICに登場する語句や表現がたくさん登場しますので、そんな言葉を少しずつご紹介したいと思います。

今日ご紹介するのは「刑事コロンボ:殺人処方箋」からの一節です。TOEICのPart7でおなじみの「imply」が登場します。犯人(Dr. Flemming)とColumbo警部の会話がこちら:

Dr. Flemming:
I didn't kill my wife.

Columbo:
I never said that you did.

Dr. Flemming:
Oh, that's true.
Imply. "Imply" is more the word. 
But if I killed my wife - and I did say "if" -
you're never going to be able to prove it.

IMGP0310
(I know what you imply, Testu! ゴルフの練習やめてほしいんだよね~。

先ほどの一節を訳してみると:

Dr. Flemming: 
I didn't kill my wife.
  私は妻を殺していない。

Columbo: 
I never said that you did.
  私は一度も言っていないですよ、あなたがしたとは。

Dr. Flemming
Oh, that's true. 
  ああ、確かにそうだ。
Imply. "Imply" is more the word.
  ほのめかす。「ほのめかした」のほうがいい言葉だ。 
But if I killed my wife - and I did say "if" - 
  だけど、もしも私が妻を殺したなら、「もしも」と言ったがね、
you were never going to be able to prove it.
  君がそれを証明することはないだろう。

これって、Dr. Flemmingも自分が犯人だとimplyしていますよね。それでも逮捕されない自信があるのがこの犯人。とっても頭が切れる人物なのですが、さあ結末はどうなるのか。機会があれば、ぜひドラマでお楽しみください~。

ちなみにシリーズを通して、コロンボは imply だらけ。断言するのではなく、慇懃な態度で「あなたを疑っていますよ~」とimply することで、犯人を追いつめていきます。implyはコロンボの代名詞。ああ、今日も1本見ようっと。

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(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
imply ほのめかす
prove   証明する



eigoyavocab at 16:11|PermalinkComments(0)

2019年03月28日

思てたのと違う語句(5)gather

アガサ・クリスティの小説には、TOEICっぽい語句・表現もたくさん登場します。ただ中には「ええ~、思てたのと違う~」という意味で使用されている単語もあるので、それをご紹介するのがこのシリーズ。

今までにご紹介した単語は drawing / row / invalid / start

そして今日ご紹介するのは gather。TOEICで登場する意味は:

(動詞)集める、集まる

この派生語 gathering なら
(名詞)集会

これくらいの意味なのですが、小説では別の意味でも登場します。例えば:

"I gather you don't think it was natural death."
-- ポケットにライ麦を

"They played billiards and, I gather
 had a good many whiskies and sodas together."
-- 火曜クラブ

どちらも「集める、集まる」という意味ではなさそうなことがわかりますね。
gather の定義を Oxford Advanced Learner's Dictionary で見てみると、6つ目にこう書いてあります。

to believe or understand that
信じること、もしくは理解すること
something is true
あることが正しいと、
because of information or evidence (which) you have
入手した情報や証拠に基づいて。

blog1929
(あやしすぎる態度のニコ・・I gather you ate Miya-chan's food!)

そう、gather には「believe」と似た意味があるのですが、ポイントは「情報や証拠に基づいている」点ですね。つまり、情報や証拠を集めて(gather)、その上で 確信する(believe)に至った・・という感じ。そう考えると、gather がこんな意味を持つのも納得ですよね。

それでは、先ほどの小説の一節も和訳しておきましょう:

"I gather you don't think it was natural death."
あなたはそれが自然死だと思っていないのですね(と私は確信している)。

"They played billiards and, I gather
彼らはビリヤードをして、そして、私が確信しているところでは、
had a good many whiskies and sodas together."
(彼らは)大量のウイスキーソーダを一緒に飲んだのです。

ちなみに、I gather cats are High-functioning Sociopath, just like Sherlock!
(猫はシャーロックホームズと同様「高機能社会不適合者」だと、私は確信しています!)

blog1930
(頭はいいのに、行動は意味不明~)

(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)

gather 集める、集まる、確信する
gathering 集会
because of~ ~が原因で、~を理由として
evidence 証拠
a good many かなり多くの
function 機能、機能する


eigoyavocab at 14:02|PermalinkComments(0)

2019年02月06日

赤毛のアン&TOEIC(4)

「赤毛のアン」の第四弾にまいりましょう~。→  過去のエントリーはこちら

カスバート家の里子になって初めて、アンは様々な楽しみを知ります。
その1つが日曜学校のピクニック。
今度のピクニックでアイスクリームを生まれて初めて食べられると知って大興奮。
その様子に、Marilla(里親)は、後でがっかりするんじゃないかと心配します。
するとアンは:

Looking forward to things is half the pleasure of them. (中略)
You mayn't get the things themselves; but
nothing can prevent you from having the fun of looking forward to them. (中略)
I think it would be worse to expect nothing than to be disappointed.

blog1919
(You probably won't get it, Nico.)

和訳してみると:

Looking forward to things
 何かを待ち望むことって、

is half the pleasure of them. 
 楽しみのうちの半分だわ。

You mayn't get the things themselves; but
 その事自体は実現しないかもしれない。だけど

nothing can prevent you  
 あなたをじゃまするものは何もないわ

from having the fun of looking forward to them.
 待ち望むという楽しみを持つことを(じゃまする)。

I think it would be worse to expect nothing
 私が思うに、何も期待しないことのほうが良くない

than to be disappointed.
 がっかりすることより。

・・アン、すご過ぎませんか。
期待どおりにならなくても、絶望することなく、
「楽しみにすることがあっただけ、めっけもの」
と考えるとは、なんという鋼のメンタリティ・・。
楽しみにすることが少ない人生を送ってきたアンにとっては、処世術の1つであったのでしょう。

ダイエット中の私で言えば
「これだけ気を付けていたんだから、めちゃくちゃ痩せてるんじゃない、ワタシ?」とワクワクできただけよかった(実際は全然減ってなかったけど)・・という感じでしょうか。
きびしーい。

更にTOEIC受験者ならば
「これだけ頑張ったし、本番でも大きな失敗しなかったから、
絶対スコア上がったんじゃないの~?!」と期待しちゃうほど頑張れてよかった(実際は目標スコアに届かなかったけど)・・かな。
確かに、がんばったときってスコアが届くのが楽しみだったりしますよね。

英語屋の新学期の授業は、2月19日(火)スタート。
We welcome an influx of students!

期待できるくらい、がんばらにゃあ~!ね、ダイエット中のニコ(&私)!
blog1920


(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
look forward to ~を楽しみににする、待ち望む(~には名詞or動名詞)
half the+名詞 ~の半分
pleasure 楽しみ
prevent O from ~ing  Oが~するのを邪魔する、防ぐ 
have the fun of ~という楽しみを持つ
worse than ~ ~よりも悪い (worseはbadの比較級)
(be) disappointed がっかりしている、落胆している


eigoyavocab at 11:21|PermalinkComments(0)

2019年01月30日

思てたのと違う論点(1)

アガサ・クリスティの小説には、TOEICっぽい語句・表現がたくさん登場しますが、その中で「ええ~、思てたのと違う~」という意味で使用されている単語があります。これまでにご紹介したのは drawing / row / invalid / start

そして今日ご紹介するのは単語ではなく、TOEICにも頻出の「文法の論点」です。ズバリ、テーマは「数の一致」。

今日の一節は、クリスティの「火曜クラブ」という短編集より。

いたずら好きの男の子、Tommyが、先生にこう尋ねました:

Teacher, do you say
yolk of eggs is white or 
yolk of eggs are white?

すると先生は、こう答えます:

Anyone would say
yolks of eggs are white, or
yolk of egg is white.

ただ、この先生の解答、実は間違っています。
ヒントは「Tommyはいたずら好き」&「yolkとは何か」。さて、オチはいったい・・?

blog1913
(Whiskers(ひげ)of cats・・・are white?)

まずはTommyくんの質問を訳してみましょう。

Teacher, do you say 
先生、あなたは
yolk of eggs is white or 
「卵のyolkは白い 」と言いますか?それとも
yolk of eggs are white?
「卵のyolkは白い 」と言いますか?

唯一の違いは、be動詞。is / are の違いを、選択疑問文(A or B) で尋ねています。

これに対して、先生は

Anyone would say
 誰でもこう言うでしょう、
yolkof eggs are white, or
「卵のyolkは白い 」もしくは
yolk of egg is white.
「卵のyolkは白い 」と。

つまり、先生の答えは
・主語が複数(yolks)なら、be動詞は are に。
・主語が単数(yolk)なら、be動詞は is に。
主語と述語の数を一致させるべき・・と答えています。うーん、いかにもTOEICに出そうな論点!

しかし、Tommyくん、こんなふうに答えます:

Well, I should say yolk of egg is yellow!
 うーん、僕ならこう言うよ。「卵のyolkは黄色い」ってね。

そう、オチは「yolk=黄身なので、white なわけはない」ってことでした。これ、私はすっかりひっかかってしまいましたよ・・Tommyくんのドヤ顔、そして先生の悔しそうな顔が目に浮かびます!

なぞなぞとしてはよくあるタイプの、1つの点に注目させて(この場合は「数の一致」)、他の論点に気付かせないようにする問題ですが、ただこれ、日本語では同じような問題は作れないですよね。「数の一致」という論点、使えませんから。日本語なら「ピザって10回言って・・じゃあ、ここは何と言う?」「ヒザ!」「ブー、ヒジでした~」と言う、「言い間違い」系の問題が多いかな。

この部分の翻訳は苦労されたでしょうね~!そういう目で原書と翻訳版を読み比べると面白そう。ちなみに「卵の白身」は単に「white」だそうです。

そして、うん、確かに「Whiskers of cats are white.」のほうは正しそうです。
ほら、少なくとも我が家では:
blog1914


(今日の「TOEICにも出るぞ!」語句)
I / You を除いて
・主語が複数なら、be動詞は are / were
・主語が単数なら、be動詞は is / was 




eigoyavocab at 12:00|PermalinkComments(0)